徳川の森づくり
山の仕事は絶え間なく続き、毎年繰り返される作業です。植林後60年以上人の手で育てられ、柱や板に製材し、家を建てる材料になります。また、自然のダムの役目や、水源のかん養、CO2を吸収し酸素を供給するなど、目に見えない役割を果たしています。
大能林業では、明治中期から積極的な森林育成を行ってきたため、現在、人工林の面積は1,245haに及び、人工林率は当社で管理している林地の83%に達し、充実した輪伐体制が出来上がっています。
森づくりの一年
4月~5月 植林作業
伐採跡地に翌春、一本一本手作業で穴を掘り、新しい苗木を植えます。
当社ではスギ、ヒノキの苗木を 1haあたり3,000本植栽し、毎年10ha以上の面積の植林を行っています。
6月~8月 下刈作業
植林後5年間下刈作業を行います。植林した山の緑が濃くなり、草が生い茂るため、 植林した苗が負けないように下草を刈ります。
9月~11月 除間伐作業
植林後25年で1回目の作業を行います。
これは、曲がった木や育ちの悪い木を間引きして、 成長の良い木を育てるためです。
また、日当たりを良くすることで草や潅木が茂り、山に雨が降っても直ぐに川に流れ出さなくなり、洪水を防ぐことにもなります。
12月~1月 枝打作業
植林後15年で枝打作業を行います。
秋が終わり木々が葉を落とす寒い季節になると、木の成長も遅くなるため、翌年の成長前に不要な枝を切り落とします。
枝を切る目的は、柱や、板に製材したときに節のないきれいな製品にするためです。
2月~3月 地拵作業
伐採跡地に植林するため、山の斜面の枝などを片付ける作業です。
等高線にそって枝葉を並べて、下刈作業の効率と枝葉を肥料として使う資源の再利用です。